ルール校正とルール推敲の「カテゴリ」解説
文賢の「ルール校正」と「ルール推敲」のカテゴリについて、どのような内容をチェックしているのか、詳しく説明します。
※(β版)と付いている項目は、今後統廃合される可能性があります。
「ルール校正」のカテゴリ

- 誤字脱字
「こんにちわ」や「よろしくお願いしmす」など、表記の誤りやタイプミスの可能性がある箇所を指摘します。 - 誤った言葉
「的を得る」や「とんでもありません」など、日本語として誤った言葉を指摘します。 - 誤った敬語
「仰られる」「お話になられる」などの二重敬語や、「参られます」「ご持参ください」などの誤った敬語を指摘します。 - 気をつけるべき商標と固有名詞
「YouTube」を「Youtube」、「iPhone」を「iphone」といったように、正式名称で表記されていない固有名詞や商標を指摘します。 誤用しやすい言葉
「役不足」や「確信犯」など、誤った意味で使われることの多い言葉や表現を指摘します。- 話し言葉
「ちゃんと」や「ちょっと」などの話し言葉、また「ら抜き言葉」や「い抜き言葉」を指摘します。 - 重複表現
「一番最初」や「後で後悔する」など、意味が重複している表現を指摘します。 - 半角カタカナ
読みにくさや文字化けの原因となる、半角カタカナを指摘します。 - 機種依存文字
特定のデバイスや環境で文字化けの原因となる、機種依存文字を指摘します。 - 差別語・不快語
使用すべきでない差別語や、読み手に不快感を与える可能性のある言葉を指摘します。 - ポリティカル・コレクトネス
「ビジネスマン」や「看護婦」など、性別や職業に関する固定観念や偏見を含む可能性のある言葉を指摘します。 - 誤変換しやすい言葉
「時季/時期/時機」のように、意味が似ていて誤変換しやすい言葉を指摘します。 - さ入れ表現(β版)※初期設定はオフ
「読まさせる」や「聞かさせる」などの、さ入れ表現を指摘します。
ルール校正のカテゴリには、上記項目のほか、独自のカテゴリを設定することができます。
カテゴリ追加に関してはこちらのヘルプ記事をご確認ください。
「ルール推敲」のカテゴリ

- 接続語のハイライト
「しかし」や「また」などの接続語をハイライトします。
また、同じ接続語が連続して使われている場合は、文章が単調になったり、論理関係がわかりにくくなったりする可能性があるため、別の接続語への書き換えを提案します。 - 接続助詞のハイライト
接続助詞の「が」をハイライトします。
「が」は逆説の意味で使われることが多いため、読み手はその後に反対の内容が続くと予測します。
そのため、逆接以外の意味で使われていると、予測と実際の内容が一致せず読み手が混乱する可能性があります。 - 指示語のハイライト
「それ」や「これ」などの指示語をハイライトします。
指示語が指す内容を前後で明確に示しているか、または具体的な表現に書き換えられないかを確認するよう促します。 - 日付と数字のハイライト
「3月6日」や「1,980円」などの日付や数字(3桁以上)をハイライトします。
打ち合わせの日時や見積金額など、重要な情報に誤りがないかを確認するよう促します。
※曜日や桁数の間違いを指摘するものではなく、あくまで確認を促す機能です - 記号が全角に統一されていない
[]
や=
など、文章内に含まれる半角記号を指摘し、全角への統一を促します。
※ただし、メールやURLで使うことが多い半角記号(@
や.
など)は、チェックの対象外です。 - 英数字が半角に統一されていない
「A」や「1」など、文章内に含まれる全角英数字を指摘し、半角への統一を促します。 - 体言止めのハイライト(β版)
文末が体言(名詞や代名詞)の場合にハイライトします。
体言止めは、文章にリズム感を与えて読みやすくする効果がありますが、多用するとかえって読みにくくなったり、雑な印象を与えたりすることがあります。 - 1文に読点が4つ以上ある
一文に読点(、)が4つ以上含まれる場合に指摘します。
読点が多い文は、冗長で結論や主旨がわかりにくい可能性があります。 - 50文字以上の文に読点がない
読点(、)を打たずに、50文字以上続いている場合に指摘します。
読点がないまま長く続く文は、文節の区切りや係り受けなどが分かりにくくなる可能性があります。 - 主述関係が不明瞭(β版)※初期設定はオフ
主語と述語、修飾語と被修飾語など、係り受けがわかりにくい可能性のある場合に指摘します。 - 一文が100文字以上ある
一文が100文字以上ある場合に指摘します。
長い文は、冗長で読みにくい可能性があります。 - 句点や記号のあとに改行がない ※初期設定はオフ
句点(。)や記号(!)の直後に改行が入っていない箇所を指摘します。
パソコンやタブレット、スマートフォンなど、ユーザーがWeb上の文章を読むときのデバイスや環境は多様化しています。
「句点や記号のあと」という一定のルールで改行することで、文頭が左端に揃い、どのようなデバイスや環境でも読みやすくなる可能性があります。 - 句点や記号以外で改行している ※初期設定はオフ
上記「句点や記号のあとに改行がない」の項目で説明のとおり、句点(。)や記号(!)以外で改行している場合に指摘します。
文の途中で改行すると、読み手のデバイスや環境によっては不自然な表示になってしまいます。
ただし、見出しや箇条書きなどでの改行は問題ありません。 - 表記揺れ
表記揺れの可能性がある言葉を指摘します。
表記揺れとは、同じ意味の言葉について表記が混在している状態を指します。
(例:WEB/Web/ウェブ、いぬ/犬/イヌ) - 冗長な表現
「~ということがわかる」「~することができる」など、より簡潔に書き換えられる可能性のある表現を指摘します。 - 過剰な丁寧語(β版)※初期設定はオフ
敬語表現で、接頭語の「お」や「ご」を多用している場合に指摘します。
一文の中で接頭語を多用すると、冗長で読みにくくなったり、不自然な印象を与えたりする場合があります。 - 二重否定表現
「~しないこともない」のような二重否定表現を指摘します。
誤った表現ではありませんが、肯定表現に書き換えたほうが、読み手にとって理解しやすくなる場合があります。
ただし、断定を避けたい場合や情緒的な文章を書きたい場合に使うことは問題ありません。 - 形容詞 + です(β版)※初期設定はオフ
「うれしいです」や「悲しいです」など、文末が「形容詞 + です」になっている場合に指摘します。
書き言葉で使うと、稚拙な印象を与える場合があります。 - 同じ助詞の連続使用
「の」や「が」など、同じ助詞が連続していることで読みにくくなっている文を指摘します。
(例:当社の新商品の開発の進捗報告をいたします) - 同じ文末表現の連続使用
「~です」や「~します」など、同じ文末表現が連続して文章が単調になっている場合に指摘します。 - 状況により使い分ける言葉
「御社」や「お世話になっております」など、言葉自体は誤りではないものの、状況や相手との関係性によって使い分けが必要な言葉を指摘します。 - ひらがなで書くほうがよい言葉
「上手く」や「繋がる」などの常用漢字表にない漢字や、ひらがなで書いたほうが読みやすい場合がある言葉を指摘します。
ルール推敲のカテゴリには、上記項目のほか、独自のカテゴリを設定することができます。
カテゴリ追加に関してはこちらのヘルプ記事をご確認ください。