人とAIによる文章の共創をサポートする「AIアシスト(β版)」機能をリリースしました(文賢のAI活用ポリシーも同時公開)

2023年5月31日、文賢は「人とAIによる文章の共創をサポートする」ことをコンセプトに、このたび「AIアシスト(β版)」機能をリリースしました。

画像:AIアシスト第一覧リリース

「AIアシスト(β版)」の概要

「AIアシスト(β版)」は、文章の改善ポイントや執筆のアイデアをAI(※)が提案してくれる機能です。
(※言語モデル「GPT-3.5」のAPIを使用)

ボタンをワンクリックするだけで、テキストエリアに入力した文章について、アドバイスがもらえます。

今回は第1弾リリースとして、以下6つのアシスト項目を搭載しました。

1.誤字脱字のチェック

AIが誤字脱字の可能性があると判断した箇所を提示します。

校閲支援機能に搭載されている既存の「誤字脱字(※)」チェックと併用することで、誤字脱字の見逃しをより高い精度で防止できます。

※校閲支援とAIアシスト(β版)の誤字脱字検出は異なる技術を使用しています。

2.炎上やトラブル防止のチェック

たとえばハラスメントや差別など、炎上やトラブルにつながる可能性のある表現がないかをチェックします。

SNSやWeb上に文章を公開する前のチェックとして活用できます。

3.文章の感想をもらう

AIの過去の学習データに基づいた幅広い視点で、「読者が文章を読んだときにどう感じる可能性があるのか?」を知ることができます。

読者にきちんと伝わる文章になっているかを確認したいときや、誰かに感想をもらって執筆のモチベーションを上げたいときに活用できます。

4.文章に対する質問をもらう

ひとりで文章を書いていると、行き詰まってしまうことはありませんか?
そんなときは、今あなたが書いている文章に対して読者視点の「質問」をもらって、不足している点を深掘りしてみましょう。

読者目線の質問をもらうことで、何を書くべきなのかが明確になるかもしれません。

5.箇条書きにする

複数の要点や項目を含む文章は、箇条書きを用いて整理するとわかりやすくなります。
テキストエリアに入力した文章全体、もしくは選択した範囲の文章を箇条書きにします。

6.要約する

文章を短く圧縮することで、情報を効率よく伝えられます。

長い文章を要約して情報を整理したいときや、Webページのディスクリプションを考えるときなどに活用できます。


今回は「第1弾」のリリースとして、上記6つのアシスト項目をリリースしました。

今後、AIでアシストできる項目を増やし、UIもさらに使いやすく進化していく予定です。
次回のアップデートも楽しみにお待ちください。

「AIアシスト(β版)」の初期設定はOFFになっており、企業のAI活用ルールにあわせて、ON・OFFの設定が可能です。
使い方や各アシスト項目の詳細は、以下のページをご確認ください。

文賢のAI活用ポリシーを公開

今回の「AIアシスト(β版)」の開発にあたり、私たちは以下4つのAI活用ポリシーを策定しました。

  1. AIは万能ではないことを理解する
  2. 文章作成の主体は人間であり、支援的役割としてAIを活用する
  3. AIは”答え”をくれるものではなく、”考えるための視点”をくれるもの
  4. ユーザーさまの意思を尊重しながら、安心して利用できるツールにする

私たちは、文章作成の主体は人であると考え、「文章を磨くためのツール」としてAIを活用します。

「AIアシスト(β版)」に込めた文賢チームの思い

2022年11月にChatGPTが登場し、世の中で大きな話題になって以降、生成AIを活用した文章チェック機能は多くのユーザーさまからリクエストをいただいておりました。

文賢開発チームでは、「文章作成の分野においてAIはどこまで活用すべきか?」議論を重ねながら、何度もAIのテストを行いました。

その過程の中で導き出したのが「人とAIによる文章の共創をサポートする」というコンセプト。

「”AIによって人間が文章を書く必要がなくなる”のではなく、”人間に求められる文章力が変わること”」を前提に、AIを活用していくという方針です。

生成AIが進化しても、文章を書く仕事はなくならない

「AIの進化によって、ライティングの仕事が奪われる」と言われたり、AIに代替される職種として執筆業が挙げられたりしています。

確かに、AIを使えば、一定レベルの文章を誰でも自動で簡単に作成できてしまいます。
しかし、どれだけAIが進化しても「ライティングの仕事が無くなることはない」と私たちは考えています。

なぜなら、AIが生成する文章は学習データに基づいており、学習データとして存在していない情報や、個別で具体的な経験をもとに文章を生成することはできないからです。

人を動かす文章や、人の心に深く響く文章は、書き手が培ってきた経験や感情から生み出されます。
生成AIが自動作成する文章が世にあふれるほど、人が書く文章の価値は、相対的に高まっていくのではないでしょうか?

感情や思考プロセス、実体験など、一次情報を言語化した文章の価値が高まっていく時代
AIは、文章を磨くために「考えるきっかけ」を人に与えてくれる

人の心に深く響く文章は、感情や思考プロセス、実体験をもつ人間だからこそ書けるものです。

しかしながら、自分の気持ちや考えを丁寧に言語化したり、わかりやすくまとめたりすることは簡単ではありません。

そこで必要となるのが「書くべきことは足りているか?」「本当にこの表現で適切なのか?」という問いを繰り返す「文章を磨く」工程です。

これらの工程は、一人でおこなうには、時に辛く大変なもの。

そんなときに「AIアシスト(β版)」を使えば、「考えるきっかけ」がもらえます。
たとえるなら、AIは文章に対して客観的な評価をくれるアシスタントです。

AIだけで文章作成を完結させるのではなく、人とAIが互いの得意な領域を掛け合わせて文章を作ることが、新時代のライティングだと考えています。

ぜひ文賢のAIアシスト機能を用いて、ご自身で書いた文章をブラッシュアップしてみてください。

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